脂質異常症と健康
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1)血管を痛め付ける脂質異常症
●脂質異常症とは? →血液の中に脂肪分が増えすぎてしまう病気
脂肪→油 | 脂肪が水に溶けるためにはアポ蛋白や水に溶けやすい複合脂質に包まれて粒子になっている(リポ蛋白) |
血液→水 |
リポ蛋白 | 比 重 |
軽 い ↑ ↓ 重 い |
カイロミクロン | |
VLDL | コレステロールを身体の中にはこぶ運び屋、血管の壁に入って酸化されて初めて動脈硬化を起こす。 | |||
LDL | ||||
HDL | 余分なコレステロールを取り出して肝臓へ戻す。 |
●脂質異常症が長引くとどうなる?
血管が傷ついて動脈硬化↑
↓
血小板(血を止める働き)が集まってきて→血栓 | →脳→脳卒中 |
→心臓→心筋梗塞 |
日本動脈硬化学会(平成19年4月基準が定められた)
HDL・・・・・・・40以上 LDL・・・・・・・140未満 中性脂肪・・・150未満 |
同じ数でも人によって異なる | 【1】心臓病があるか無いか |
【2】他の動脈硬化の危険因子
|
2)脂質異常症は生活習慣病
- 生活習慣
→食事(フライ・天ぷら・脂身) ごろごろ テレビを見ながらスナック菓子 - 体重
- 他の病気の影響
量→ | 適正なカロリー→基礎代謝と運動で消費するカロリーをバランス良く摂る |
質→ | コレステロールを多く含むものを摂らない(卵黄、レバー、たらこ、バター、ラード、生クリーム、肉の脂身) |
中性脂肪を多く含む物(糖質、スナック類、和・洋菓子、果物、アイスクリーム、清涼飲料水)を摂らない。 | |
アルコール→肝臓で中性脂肪の合成をアップさせる。食欲が出て量が増える。 適量→お酒→1合 ビール→中瓶1本 |
勿体ない、目が欲しい、を止め、手を出さない勇気と早食いを止めて食事を楽しむ。
食物繊維は大変良い
【1】コレステロールや糖質の吸収を抑える。
【2】お腹がふくれるので量を減らすことが出来る。
【3】ゆっくり時間をかけて食事が出来る。
時間 3食を規則正しく(朝を抜くと昼と夜に多く摂りすぎる。夜が多いとエネルギーが消費されないので太りやすくなる。)
3)運動と体重管理
運動が何故良い?→糖質が使われる→15分(脂肪が燃えてくる、この時酸素が必要)→更に15分(少し汗をかく)→自分の運動能力の50%(無理のない程度)脈拍=138-自分の年齢/2 を超えない程度
(心臓病や膝の悪い人、65歳以上の人は返って無理をして病気になることがあるので注意する)
体重→標準体重に近づける。BMI25以上は肥満
4)運動と体重管理
体質や他の病気が原因
- コレステロールが高くなる病気(家族性高コレステロール血症)→両親のどちらかが高い人で若いうちから高い
- HDLが100以上(病的)→LDLが高いかどうか調べてみる。
- 糖尿病(半分くらいの人が脂質異常症。インスリンの働きが悪く、血液中の脂肪分解酵素の働きが下がって、中性脂肪が多くなる)
腎臓病(ネフローゼ症候群でコレステロールが高くなる)
甲状腺機能低下症(コレステロールの分解が遅くなる) - ステロイドで高くなる。
- 65~75歳 LDLが心臓病に影響している。
75~ LDLががはっきりしない。あまりセーブすると栄養状態が悪くなる。
85~ コレステロールが高い方が長生きの人もある。 - 女性はホルモンで護られている。女性の心臓病の起こり方は、男性に比べ10年遅い。
心臓病のリスク→50代(男性の1/5) 60代 1/3 70代 1/2
5)運動と体重管理
LDLが血管から追い出す作用のあるスタチン
LDLが下がると良いこと
【1】心臓病や脳梗塞の発症を下げる。
【2】血管を若々しく保つことにつながる。
薬を飲む注意
【1】決められた量と回数を守る。
【2】自分で減らしたり、中止しない。
【3】医師に相談する。